会社が終わると最寄りのコンビニで酒を買う。

1杯目によく使っていたのは、ここ数年出てきたアルコール度数の高い(8%~9%)チューハイだ。

150円、350ml、高度数でコスパが良いし、糖質も少ない。

さらにサンクスだと、ユニーのPBで同じような商品がコンビニでも100円程度で売っていてなおコスパ良し。

これをぶらぶら歩きながら飲む。

通勤中は音楽やPodcastを聞くのが社会人になってからの習慣だったが、このときは何もしない。

酒をちびちび飲みながら歩く、ただ歩く。

  

東京の地下鉄1駅歩くころにはすでに結構回っている。

ここで、高確率で地下鉄に乗る前に2本目を買う。

これは、1本目と似たような高アルコール度数チュウハイのこともあれば、紙パックの合成清酒(1号100円の鬼○○しとかだ)のことも。

合成清酒は正直まずいと思う。

でも、酔うために安くて高い酒を求めるから買ってしまう。

その時の気分しだいでもう1駅歩くか、地下鉄に乗る。

 

電車のホームでは人目を気にせず飲む。

が、動いている車内で飲むのは何故かためらわれたので、電車に乗ったら大人しくビニール袋に口のあいたカンないしパックを入れて横にならないようにカバンに入れる。

4万円で買った国産の革のカバンが泣く。

車内では特に何も考えない。

むしろ、その日1日あったことと明日のことを考えないようにするために酔っている。

このまま電車で家の最寄り駅まで行ったことは半分くらいで、それ以外は1、2駅手前で降りて会社を出た後と全く同じことをしていた。

酷いときには家に着くまでに歩きながら5、6本空けていた。

 

家に帰るときにはだいたいもうへべれけ。

スマートフォンのゲームをしようとしても、パズルも音ゲーも思うようにできず投げ出す。

本を読もうとしても集中力が続かない。

しかたがないので家に帰った後も飲む。

帰りにコンビニで歩きながら飲んでたのと似たような酒を買うか、あらかじめディスカウントストアで買っておいた安物のスピリッツやウィスキーを適当に割って飲んでいた。

 

冗談ではなしに、家飲みの良いところは帰宅の心配がいらないことだ。

限界がくればそのままベッドに横たわって寝ることが出来る。

 

やばいときは1カ月ぶっ通しでこういうことをやった。

18時に会社を出れた時も、22時まで残業をした日もやった。

 

酒に強くない私は、高確率で翌朝まで酔いが残る。

目ざましに追い立てられるように起床し、支度をして家を出る。

夏以外はシャワーを1日おきにしたことも多かった。

香水や制汗剤で匂いを誤魔化したことも多々あった。

 

そして、声にならない嗚咽を吐いていた。

明日が来るのが嫌で酒で思考を潰していたのに、また、明日が来てしまった、と。