毎日が苦痛だ。
周囲には愚かで苛つく人間しかいない。
無能な人間が偉そうにしている。
自分が愚鈍な行為をすることを強要される。
こんな生活には価値が無い。
失敗だ。すべてが失敗だ。
自分がこのような苦痛を受けることを想像せずに自分を作った人間が憎い。
勝手に作っておいて死んだら悲しむなんて勝手だ。
『生まれてこなければよかった』と言う人に対する風当たり
「生まれてこなければ良かった」という言葉を一時期頻繁に検索していた。
この考え方に対しては、手を差し伸べるような意見が無いわけではないが、批判的な意見の方が沢山出てくる。
人間は誰しも自発的に生まれたわけではなく、誰かに作られる。
他者である親に対する批判が含まれていることが、現に親である多くの人を刺激するのが批判の多い理由だと思う。
私も、「生まれてこなければよかった」とリアルで言って賛同を得られた経験はない。
もちろんしょっちゅう言ってるわけじゃなくて、話が通じそうな人を選んで言っているが、それでも理解を得られたことはない。
正論は救いにならない
「生まれてこなければよかった」と言う人に対して、「人生良いことばかりじゃないけど嫌なことばかりでもない」とか「子供のころに遊んで楽しかったこととか思い出してみろよ」とレスポンスする人が多い。
だが、これは愚鈍を通り越して残酷だ。
良いことが過去にあって、これからもあるかもしれないとして、それすら救いにならないような絶望や苦痛は存在する。
このような助言は他者は決して自分の苦痛を理解できないということを浮き彫りにするし、また、他者は自分のような苦痛を感じずに生きているということを突きつけられる。
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とはいえ、私自身も面と向かって自分の親に「生まれてこなければよかった」とか「作ったことを恨んでいる」と言ったことはない。
相手を気遣ってのことというのもあるが、関係がこじれると面倒だという気持ちが大きい。
願わくば、いたずらに傷つけたいと思わないで済む程度の距離を今後も保ちたい。