ジムに通い始めて3年になる。
週2回は必ず行く、可能であれば週3回行く、そんな頑張りすぎず甘やかし過ぎずのペースで続けている。
やるのは専ら筋トレとトレッドミルだ。
一人で出来ることは私にとって何よりも素晴らしい。
筋トレは最初はマシンのみだったが、2年目からフリーウェイトも始めた。

先日、隣のチームの若い同僚と、雑談の折に体を鍛える話になった。
(ちなみにこの同僚は美しくて知性もあるとびきりの美人だ。職場外で私がこのレベルの女と話そうとすると然るべき場所で相応の対価を要するだろう。)
私のトレーニングの頻度を話したところ、驚かれた。
「結構なペースですよね。モチベーションとか続きますか?」と。

格好をつけるのを2年前にやめた私は訥々と答えた。
「俺は心を平静に保つために体を鍛えている。
来る日も来る日も気に食わないことだらけだ。
会社を見回しても糞みたいなやつらがわざわざ俺を苛立たせるようなことを言いやがる。
しかし、肉体的に勝っていれば、そう腹も立たない。
『うるせぇデブだ。』
『ヒョロガリが吠えていやがる。』
いざとなればボコボコにしても良い、または投げ飛ばしてしまえば良い、そのように考えると、多くの人やものごとに対して寛容になれる気がするのだ。」

「その考えは初めて聞きました。斬新です。」
言葉では感心した素振りを見せていたが、たぶん内心ドン引きだったんだろうな。