8月4日のワールドビジネスサテライトで、ストロング系のチューハイの販売が好調という報道があった。
ストロング系というのはここ数年出てきたアルコール度数が8から9%程度のチューハイのことだ。
コンビニの棚を見ると、普通の6%程度の度数のチューハイよりも多くの棚をストロング系が占めている店も多い。
サントリーのストロングゼロ、キリンの氷結ストロング、一周遅れて参入したアサヒのもぎたてが有名所だろう。 

WBSでは第一生命基礎研究所の研究員がコメントしていた。
ズバリ「不況になると値段の割に度数の高い酒が売れやすい」とのことだ。
今の日本は経済成長率は低位だが、決して不況ではないだろう。
新卒大学生の求人倍率も改善傾向だし、失業率も欧州と比べると低位だ。
ただ、人口減少と社会保障支出の増大という暗い未来しか見えないので、0.5%の経済成長率は不況と変わらないということなのだろう。

下表は、公表情報を元に本邦で市販されている酒のエチルアルコール1mlあたりの価格を求めたものだ。

エチルアルコール単価
※ストロングゼロはテイストによって9%の商品と8%の商品があるが、表では氷結との区分のため8%の方を取り上げた。
※宝カップは20%、25%、35%があるが、コンビニだと表で取り上げた35%は置いていないようだ。ちなみに25%だと3.64円/mlである。

表では単価の下位10種(つまりコスパ上位10種)を黄色にしている。
ストロング系は、ウィスキーや焼酎のような蒸留酒合成清酒に次ぐくらいの効率を誇る。
単純にエチルアルコール単価で比べると、ビールはもちろん第三のビールよりもストロング系チューハイのほうが4割も割安だ。

ただ、昔からアル中御用達と言われている合成清酒甲類焼酎のコストパフォーマンスはやはり突出している。
西村賢太氏の小説では、宝焼酎は昼夜欠かせぬとあった。
また、吾妻ひでお氏の失踪日記やアル中病棟でも、氏がコンビニで鬼ころしを5パックまとめ買いする場面が書かれていた。

経済成長率はマクロの話だが、マクロを作り上げているのは個々のミクロの主体に他ならない。
経済が低成長にあえぐとき、我々もまた希望のない未来に嘆いているのだ。

ゆえに、飲む。