ある日の昼下がり、大型商業施設の1階にあるシュークリーム屋に立ち寄った。
バニラの芳醇な香りのする濃厚なカスタードクリーム、
スーパーやコンビニの商品には無いビスケット生地のサクッとしたシュー。

10個買い求めた。
「今日はこれから実家に行くのですが、妹夫婦も子供を連れて遊びに来ているんですよ。
私の妻と娘と父母と妹の家族、8つで良いのだけれどキリの良い所で10個。」
そのような設定だ。

家に着くと、シュークリームを取り出した。
一つは窓に向かって投げつける。
柔らかな洋菓子とはいえ、速度が加わると相応な衝撃となるようだ。
窓ガラスが割れはしなかったものの、「ドン」というおよそ似つかわしくない音を立てた。
小気味良い。
次は壁へ、テレビへ、PCモニタへ、次から次にシュークリームを投げつける。
いけない。
もう6個も使ってしまった。
部屋中に甘い匂いが漂う。

次は両手でシュークリームを掴み、握り潰した。
クリームで汚れた手は着ていたシャツで拭いた。

湯を沸かしカップラーメンを作る。
とんがらし麺は定期的に新作が出るけれど、最初のはどんな味だったっけ。
中学の時の友人が好きだったから、20年前くらいにはもうあったよな。 
ラーメンにシュークリームをぶち込み混ぜあわせる。
ご馳走が汚物になってしまった。

腹が減った。
残った一つは普通に食べよう。


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ベロンベロンに酔っ払いながらこのようなことを考えた。
食べ物を粗末にするのはNG。