考えてみれば、これまで生きてきて、他人より上手く出来たのは勉強と仕事だけだ。
ごく公平に言って、どちらにも感謝している。
勉強で結果を出して程度の良い大学に進学したからこそ、18歳で気詰まりな生家から離れて暮らすことが出来た。
職に就いて自分の稼ぎがあったからこそ、生家と距離をおいたまま自分一人で生きてくることが出来た。
だが、会社という枠の中で与えられる仕事を他人とすることで、私は壊れてしまった
これからは、一人で出来る活動で世の中で評価されなければならない。

独りでできる活動について思い巡らせた時、文章を書く、絵を描く、音楽活動、動画を作るといったものが思い浮かんだ。
やれやれ、俺は30代も半ばになろうとしているのに、これからクリエイターになろうっていうのか。
まるで『月と六ペンス』じゃないか。
もっとも、俺には捨てるべき妻子はいないが。
だが待て、これらの可能性の多くは、これまで自分が早々に見切りを付けて切り捨ててしまったものだ。
一つ一つ状況を見ていこう。

1.文章を書く

上手いかどうかは置いておいて、これまでの人生で最も長く取り組んできたのはこれだ。
国語はそれなりに得意だったし、仕事で文書を作る機会も多かった。
今のところ、ブログを3つ運営している。
一番トラックレコードが長く記事数が多いのは当サイトだが、最近レビューブログと、ファイナンス関連のサイトを始めた。
あんまり見てくれる人がいないブログを日々更新するのはしんどいが、幸い今の私には言いたいことが沢山あるのだ。

2.絵を描く

昔から絵を書くのが苦手だった。
工作や彫刻は好きだったが、絵が圧倒的に下手だったため、美術の成績は概ね酷いものだった。
ただ、自分の想像したものを目に見えるようにしたいという欲求は人一倍強かった。
これまでにやったことが無いが、出来るようになりたいことの一つだ。
だが、新しいことを始めるのはなかな難しい。
ネットで評判の良かった『脳の右側で描け』をやり初めて、途中で挫折した状態である。


3.音楽活動

ニコニコ動画で初音ミクの動画が出てきてから、VOCALOIDがずっと気になっていた。
俺もマイナスニキP(P=プロデューサー)って言われたいもんだ、と思いながらも、初め方が分からなかった。
とりあえず製品版のVOCALOIDは高いのでUTAUを初めた。
打ち込みで既存曲のカバーを歌わせて、自分の演奏を付けてうpするのが現在の目標だ。

4.動画を作る

「パンツマンみたいな料理動画を作りたい!」とずっと思っていた。
とりあえず3脚を買って料理を作る時の動画をムービーで撮影した。
動画の編集方法がわからずにここから先に進んでいない。
あと、MMD(Miku Miku Dance)を初めてみた。
初期ミクにウマウマしてもらうところまでは出来た。
これもなかなか地道な作業だ。


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こんな感じで最近の活動を棚卸ししていたら、自問する声が聞こえた気がした。
「哀れ現代のチャールズ・ストリックランド、お前にはどんな悪魔が住み着いたんだ?」