こちらの記事でも書いたように、私の酒の飲み方は依存症的だ。
アルコールは安易な快楽
毎晩飲んでるけど酒なんて大嫌いだ
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美味いから飲んでいるわけではなくて、嫌なことを忘れるため万能感を味わうために飲んでいる。
療養生活に入って最大の誤算だったのは、酒をやめられなかったことだ。
会社生活が私の人生の困難さの根源で、それから距離を置けばアルコールは不要になると考えていたのだが、そう簡単な話では無かったのだ。
会社で訪れる様々な厄介ごととは距離を置くことが出来た。
-無遠慮に仕事を投げようとしてくる他部署との調整
-次々に対処すべき事項が起こる社外との調整
-棒っ切れでも扱うかのように雑事を振ってくる所属長
話したくない人間とは話さなくても良いのはとても快適だ。
対処不能だった認知の歪みもだいぶ落ち着いたと思う。

だが、療養生活の最初に断酒を誓ったにもかかわらず、理由を作って酒を飲んでしまっている。
(薬を飲んでいるので医師からも酒と併用しないよう言われている。)
「次の通院時に、期間の延長について担当医と相談して診断書をもらわないといけない。」
「会社に連絡を取って、延長に必要な手続きを確認しないといけない。」
「書類を書いて郵送しないといけない。」
「昔世話になった人から誘いがあったが、対応できる状態ではないので断りたい。現状を伝えた方が良いのか。」
「辞めた最初の会社の同期で規模の大きな集まりに誘われた。久しぶりに会いたい人もいるが、別途幹事に連絡を入れないといけない。」
「実家の89歳の婆ぁから金の無心があった。胡散臭いので話をまとめてから来いと言ったがまた来たら嫌だ。」
こういった些事を理由に、昼から酒を飲んでしまった。
哀れ、俺は何をするにも酒が必要な人間になってしまったのか。

これは煙草依存だったときと似ている。
4年前にやめたのだが、それなりに長い期間一日一箱吸っていた。
一日一箱がどういうペースかと言うと、多少ストレスを感じることの前と後に一服するようなペースだ。
タフな調整をしなければいけない電話を架ける前に一服する。
プレゼンする打ち合わせが終わった後に一服する。時間が許せば打ち合わせの前にも一服したい。

依存性はニコチンの方が強いらしい。だが、アルコールのよろしくないところは摂取した後だ。
摂取量にもよるが、酔いが覚めるまで数時間はかかるし、歯止めが掛けられないとぶっ倒れるまで飲んでしまう。
翌日、明け方か昼前に目が覚め、やるせない悔恨に襲われる。
会社から離れても人間関係から完全にフリーになることは不可能だ。
それはそれで絶望的な気になるが、なんとか酒無しで向き合わないといけない。
アレン・カーの名著「禁煙セラピー」にもあったが、現代人がストレスから解放されることはあり得ない。 
ストレスへの対処として依存物質を必要とすると泥沼だ。
会社に人生を奪われるのと同じくらいかそれ以上に、酒に人生を奪われるのも嫌なのだ。


どうやって飲まないでいるか
Alcoholics Anonymous World Services Inc.
NPO法人 AA日本ゼネラルサービス
2013-03-12