先日、永田カビさんの『さびしすぎてレズ風俗に生きましたレポ』を読んだ。
レズ風俗に関する内容は後ろの半分くらいで、前半は著者の生い立ちや病んでしまった経験が書かれている。
私もうつ体質なので共感しながら読んだ。
著者は今Pixivコミックで『一人交換日記』という連載を持っていて、そちらも併せて読んだ。
(リンク:一人交換日記)
(リンク:一人交換日記)
少なからず問題がある家庭のようで、母親に対する思いは自分と似たようなところがあるような気がした。
掲題の通り、私には「母親は自分のせいで不幸になったという負い目」があるのだ。
私の家族の問題
父親は気に入らないことがあると怒鳴り散らす暴君だった。
風呂場で石鹸がない、物が壊れた、野良猫が五月蝿い、そのようなことも家族の責任であるかのように怒号をあげた。
息子の目から見て、この人は学問でも仕事でも優れた成果をあげたわけではない。
にもかかわらず他人を見下しており、自分が他者より高い場所にいるような振る舞いをした。
幽遊白書で、玄海師範が魔族になった幽助に向かって「人はだれでも自分の意志で壊せるものがある。あんたはそれが他人より大きいだけだ。」という旨のことを言って、突き放しつつもなぐさめる場面がある。
父親にとって「家庭」とは、自分の意志で壊せる小宇宙だったのだろう。
それは中心にいない者達にとっては地獄だ。
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